CASE 事例紹介

全国の拠点に導入する顔認証入退館システムの構築をメインで担当

C社さま

業種

情報・通信業

従業員数

1万名以上

  • AzureAD
  • クラウドアプリ開発・運用サービス
  • ハイブリッド
  • AWS
  • 社内システム連携
  • 顔認証
  • 入退館システム

Before

  • 短期間でシステムをスクラッチ構築する必要があった
  • 全社で利用する入退館であるためシステムを堅牢に維持したい
  • 社内の様々なシステムとも連携したいが構成や認証面が不安

After

  • クラウドの利点を活用し短期間で開発・導入に成功
  • 障害発生時にも運用を継続し迅速な検知・復旧も可能に
  • 柔軟で拡張性のある構成を実現し更新作業もスムーズに

背景
C社様では既設の入退館システムの老朽化に伴い顔認証を用いた入退館システムを新規製作し、全拠点で導入することを検討されておりました。すでに工事日程は決定していたため、短期間でのシステム構築とリリースが必要とされていました。

技術面では、既設認証システムとの連携や顔認証エンジンの組み込みだけでなく、スマホやタブレットPC、カメラの制御など多岐に発生することから、システム構築に幅広い見識を持ったベンダーを探しておられました。そんな中で、様々なクラウド環境での新システム構築実績を持ち、顔認証エンジンの組込みにも精通した当社にご依頼いただくことになりました。

方針
クラウド、顔認証、アプリ開発に精通したフルスタックな技術者を、要件定義フェーズから参画させ、C社情報システム部様と共にシステム設計を行う。既設システムとクラウドのそれぞれのメリットを享受することでセキュアで拡張性のあるシステム構築を短期間で実現する。

具体策

・サービスを利用シーン毎に分割し、完成したサービスから順次公開する
・システムはオンプレミス、クラウドの共存(ハイブリッド構成)とする
・PaaSの活用によりインフラ設計の低減、開発工数の削減、管理作業の軽減を実現する

上流設計では、サービス全体を「サービス開始前に登録や準備が必要なもの」と「サービス開始に間に合えばよいもの」に切り分けました。サービス自体を疎結合にすることでお客様やユーザー様の準備と弊社開発の並行作業が可能となり、工事日程に合わせた段階的な開発とリリースを計画・実行することができました。

システムはオンプレミスとAWSクラウドの特性、ネットワークの結合方法、将来に起こりえる他クラウドシステムとの連携などを熟慮しながらハイブリッドに構築しました。例えば全拠点で利用するAzureAD(Active Directory)との認証サービス(シングルサインオン)は堅牢性や可用性を担保できるAWSクラウド上に、顔認証を用いる入退館サービスはネットワークが不通となっても独立して稼働できるようにオンプレミスに構築しました。

クラウド上のサーバは、セキュリティ、インフラ設計の工期や費用、お客様の運用の利便性などを鑑みて、いわゆるPaaS(Platform as a Service)を採用しました。これにより開発環境の構築やミドルウエアの設定などにかかる工数が大幅に削減可能となり、本来の開発業務に集中することができました。運用面では、監視サービスを組み込むことで迅速な障害検知、情報連携、復旧作業が可能となっています。また、zipファイルを所定のボタンからアップロードするだけで機能更新や更新の成否判断を行える仕組みも導入しております。

システム構成

全国の拠点に導入する顔認証入退館システムの構築をメインで担当

C社様では現在も国内の拠点への導入が順次進んでおり、弊社も運用保守のお手伝いをさせていただいております。

本開発での顔認証エンジンは ayonix 社のものを用いましたが、弊社では様々な顔認証エンジンの組み込みにより、スマートフォンやiPad、Microsoft Surfaceなどのタブレット端末を用いたソリューションも行っております。お気軽にお問い合わせください。

[参考]
https://ja.ayonix.com/ja/
https://www.ctc-g.co.jp/solutions/ayonix/